非中央集権的なブロックチェーン技術を応用した経済圏の拡大を目指すWeb3のコンセプトは、法定通貨に基づく経済活動を中央集権的なデータベースで支える既存の金融システムへの「アンチテーゼ(対立する理論)」だとよく言われる。伝統的な経済理論や法規制に従ってきた実務家の多くは現在、Web3の動向は追いつつも、既存の立場にいながらブロックチェーン技術を取り込もうとしており、自らWeb3スタートアップに飛び込んで “挑戦者”に回るケースはまれだ。そうした希少な挑戦者の一人が、ブロックチェーンの社会実装を目指すスタートアップである株式会社クエストリーの取締役に2023年6月就任した内田善彦氏だ。金融秩序の中枢である日本銀行・金融庁・東京大学などで30年近いキャリアを重ねてきた内田氏は、クエストリーが提唱するトークンの通信規格「Questry Protocol」の開発にあたり、理論と技術の両面から協力したという。金融にまつわるルールのエキスパートが、新たなルールを提示するWeb3のどこに可能性を見いだし、何を実現したいのか、同氏に聞いた。詳細はこちらhttps://meta-bank.jp/theme/questry-uchida/